穏やかな海とたなびく雲が朱鷺色にそまる朝でした。
速い南潮に抗って置いていかれる底潮を追いかけるやや面倒な第一投は狙いのタラでした。
しかし間合が遠くてなかなか連発とはいきませんでした。
なんとかタラを探し続けましたがアタリはなかなか好転しないので少し浅い方へ移動しました。
移動した先の潮はやや緩んでいました。
陽射しは容赦なく照りつけ巻き上げは汗だくでした。
巻上げ途中で急に走り始めた強い手応えに訝りながら特大ブリかも知れないと密かに期待を高めました。
この強烈な引きは間もなく突然フッと消えてその理由がサメの仕業とわかると思わす苦笑、でもジグが無事で良かった。
まだスケソウもいました。
終盤になってメヌケが続くとこの小さなゲストに思わず笑みがこぼれました。
ときおりくるサバはほどほどの数でさほど邪魔にもならず良型がそろいました。
ベタ凪の海に射し込む陽光が一段と強くなってきたころ納竿となりました。