ベタ凪の水平線にたなびく雲が朝日を覆い隠しました。
弱い風に船を支えながら陸よりでスタートしました。
緩やかなに流れて向きが定まらない潮と弱い風との狭間で船はあちこち迷走してしまいました。
流れ行く向きの定まらない船にアタリは遠くサイズももう一つでした。
徐々に沖出ししながらアタリを探してやっと来た良型はクロソイでした。
喰い渋りの中をさらに移動をくり返しました。
ときおり来るイナダはなかなか群れがまとまらずアタリは散発でした。
このタコは運命を分ける船端に置いたらしばし迷いながらも自から海側を選択してお帰りになりました。
もし船内に落ちたら晩酌の友として茹でられる運命でしたが当に命運をかけて生き延びました。
良型期待の沖よりはアタリを拾うことができず再び陸寄りへ移動しました。
忘れた頃に来るアタリを拾う時間が過ぎて行きました。
定まらない潮と弱い風に船は迷走したまま納竿となりました。